国本衛さん、安らかに。国枝です。国本衛さん(本名は李衛/イ・ウイ、81歳。ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会事務局長)が、
昨月3月21日、解急性大動脈隔離によりご逝去されました。
その2週間前に取材させていただいたばかりでしたので驚いてしまい、
言葉もありませんでした。哀惜に耐えません。
24日の多摩全生園での告別式でお別れしてきました。
参列者は、会場に入りきれないくらい。たくさんの人でした。
お優しくて、何でも丁寧に教えてくださり、突き抜けていらっしゃる方は
人間的にすごいです。尊敬しておりました。
教えていただきたいことがまだ沢山ありました。
「あの痛みはすごいんだよ」と、以前に大動脈隔離で倒れられた時のことを話しておりました。
自身を振り返って「書くには、70歳過ぎてからがよいよ」とも。
まさに、命を削りながらの闘いでした。
著した書籍に『はじめに差別があった』(現代企画室)
『生きて、ふたたび』(毎日新聞社/新日本文学賞受賞)
『生きる日、燃ゆる日』(毎日新聞社)
共著『ハンセン病・薬害問題 プロジェクト作為・不作為へ』(本の泉社)は、
昨春、ご出版されたばかりでした。
1999年3月「らい予防法人権侵害謝罪・国家賠償請求」訴訟に原告として参加、
ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会の事務局長を務められました。
2001年5月、裁判で勝訴しましたが、謝罪名誉回復、社会復帰・社会内生活支援、
在園保障、(堕胎した胎児標本や虐待などの)真相究明の問題――これらの全面解決に向けて、
これからという時でした。
国本さんは、各分野の有識者が集まり問題の検証を行う「ハンセン病市民学会」の
共同代表も務められておりました。その学会も間近でした。
無念だったことでしょう。けれど、国本さんのお人柄、メッセージは、
たくさんの人々の心に深く刻まれていることと思います。
安らかに、御永眠されますよう心からお祈り申し上げます。
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