公衆電話で帰るコールの女子高生駅で人を待っていると、すぐ横の公衆電話に女子高生が近づいて来た。彼女は財布からテレフォンカードを抜き出して受話器を取った。「もしもし、おかあさん?今電車に乗るから○時頃には家に着けると思う」。簡潔に会話を終えると電話を切り、改札口に歩いていった。
携 帯電話を片時も離さない若者を見慣れた自分の目に、公衆電話を利用する女子高生の姿は非常に新鮮に映った。しかも、律儀に帰るコールをしていた。もしかしたら何か事情があるのかもしれないが(携帯を持たない子、律儀に帰るコールをする子を見てこう思ってしまう自分にも実は少々驚いている)、なんだかほのぼのした気分になった。くるぶしまでの白い靴下を履き、スカート丈はひざのあたりで、髪は染めていない、ごくごく普通の私立高の女子学生だった。
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