ズ34 ズッコケ三人組と死神人形

第34巻。96年12月刊です。

…野心作です。よく言えば。
事件ものですが、これまでのとはずっと趣が違います。本格ミステリー風なのです。で、本格ミステリーとズッコケは合わないだろうと素人はすぐに考えてしまいそうですが、事実その通りなのだと確認できてしまうあたりが、野心的なのです。

本格らしく、本筋に先立ってものものしいプロローグから始まります。それぞれまったく関係のない三件の事件が語られるのです。仙台の会社社長、大阪心斎橋のブティック店長、都心在住の有名俳優の突然死。いずれも事故として処理されたのですが、死の直前に何者かから三十センチ程の死神姿の人形が届けられていた点が共通しています。互いに遠く離れているため、誰もこの共通点に気づいていません。
で、お話が始まります。今回の舞台は、年の暮れ、雪山の最奥にある山荘です。オーナー主人は、ハカセのお父さんの元部下で、三人組はスキーをしにやって来たのです。山荘の客は、三人組の他に、四人連れの女子大生、写真家と助手、そしてこの山荘に出資した悪徳金融会社社長が妻とスキーコーチを連れて来ており、主人夫婦と二人のアルバイト(地元の兄妹)を含め、十六人が居合わせています。写真家は横柄で口が悪く胡散臭い人物。出資者の社長は悪徳経営が破綻したばかりで、債権者や警察から逃げて来ているところです。で、これだけのメンバーが揃った日、この山荘に死神人形が届けられるのです。スキーコーチが死神人形と不審死にまつわる噂を披露し、皆を怖がらせます。「これがその死神人形と同じものだとは限らないよ」などと語り合い、「何も起こらないといいね」と口々に言われたその夜、もちろん起こります。火事です。深夜に裏の倉庫が全焼。悪徳社長の焼身自殺と推定されるも、はっきりしません。電話線が焼き切れ、スノーモービルや車も破損し、さらには豪雪で町との往来が断たれ、山荘は孤立してしまうのです。本格ミステリーですから、事件は続発します。次は密室の事件です。写真家の凍死体が発見されるのです。悪徳社長の件が自殺に見せかけた殺人だったとすると、最も怪しまれたはずの男の容疑が消えたわけです。酒

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ズッコケ | 書籍・雑誌
2009/03/14




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