ズ08 こちらズッコケ探偵事務所

「困ったら確実なネタに戻ってやり直す、大事なのはこれだよトリュフォーくん」byヒッチコック(意訳)

第8巻。1983年11月刊です。
第2巻以来、王道の探偵ものが帰ってきました。

タイトルには「事務所」とありますが、事務所を構えて捜査依頼を受けるような話ではありません。前作と違って三人が事件の当事者になりますから、推理ミステリーらしさは薄くなります。なんと、モーちゃんが誘拐されるんです。

刺激される探偵スピリットについては、前作でさんざん吹きましたからやめます。

この巻、悪者のアジトが商店街にある人形店の奥の家だという点に、滋味の要所があります。
大型店舗がまだ少なく、小さい商店がいくらでもあった頃、そういうアジトになりそうな店がままあったことを思い出しました。何も知らない子供だからこその印象ですが、いかにも怪しい店です。
薄暗く中がよく見えなくて、客が入ってるのをほとんど見ない、いかめしい感じのする店。写真館とか時計店とか古物商とか、子供だけでは入らないから余計に不気味に見えた店。奥では非合法組織が秘密活動をしていて、入ったらもう出てこられないというような想像をしながら、その前を通っていたお店が誰にでもあったと思います、たぶん。ないと話が続かないので、あったとします。

で、僕が感慨をおぼえたのは、大型店舗によって地域の商店街が破壊され細やかな色合いが街から消えてしまったことへの悲嘆とか、そういうことではありません。
この、日本を代表する傑作シリーズの、王道探偵モノにあって、その舞台が多くのガキんちょの想像と大差ないところに設定されていることが、僕には感慨深かったのです。昭和50年代、多くの小学生にとって「怪しい店の奥の部屋」は、別世

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ズッコケ | 書籍・雑誌
2006/12/30




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