ズ02 ぼくらはズッコケ探偵団

第2巻です。
おそらくシリーズ化を想定してなかった前巻から1年後の刊行。ある意味でズッコケシリーズのスタートです。
で、いきなり探偵です。チビッ子が読むお話の王道と言える探偵がさっそく登場です。

学生街以外の呑み屋に行ったことがある人なら誰でも知ってることですが、日本中の酒場では毎夜、石を投げれば当たる程の数の自称「元ガキ大将」がオダをあげています。九十年代初頭の吉田栄作氏ほどではなくても、そこらじゅうのオヤジが古き良き「ガキ大将時代」の活躍を吹聴しています。これが、僕がお酒をおぼえた当初からずっと不思議なんです。
オヤジどもの話が真実だとすれば大将と雑兵の比率が不自然だとか、そんなことではありません。ストレスまみれの男が酒を呑んでハッタリのひとつも吹かないわけがありません。誰も聞きたくない下らない自慢話を延々と吐くために人は呑むのだということくらい、大人の真似をはじめたグリーンボーイでも理解できることです。
不思議なのはそんなことではなく、元「ガキ大将」は掃いて捨てるほどいるのに、元「探偵団員」が皆無だということです。事実、夜の街に出入りするようになって十年以上になりますが、元探偵団員を自称する酔っ払いは、僕以外では見たことがありません。どういうことでしょう?
「輝かしい少年時代」を捏造したいなら、「少年の心を無くしていない大人の男」を演じたいのなら、洟垂れを従えて行進した話なんかより、自分の捜査した事件の複雑な構造を解説する方がずっと早いのに。
おそらく、悪しきイデオロギー、子供の世界は腕力への信仰を中心に形成されるはずだという誤った観念に毒されてしまってるんでしょう。断じて違います。自分の周囲にどれだけたくさんの探査されるべき謎を巡らせられるかによって、少年の栄光と威厳は決まるのです。ミステリーに恵まれないデベソの後をついてまわるほど少年は暇ではないはずです。

今回読み直して、小学校当時、僕の探偵団活動はこの本からかなり影響を受けたことを思い出しました。『SOS地底より』という名著に匹敵します。
大屋敷での大事件・特権的な形での事件との遭遇・クラスの女子の掛かり合い・

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ズッコケ | 書籍・雑誌
2006/10/20




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