尼門跡寺院の世界

上野の芸大美術館に

“尼門跡寺院の世界”という展覧会を見に行った。

招待券を貰ったので。

尼門跡とは私のように歴史をやった者でも

あまり聞き慣れない言葉で、

平たく言えば、

皇女や公家の子女が主に出家する尼寺のことらしい。

確かにこれまであまり光の当てられてこなかった部分で、

決まり文句的ながら、歴史の隙間に埋もれてきた人々、

展覧会副題の“A Hidden Heritage”がまさに当てはまっている。

注目すべきは2点。

まず江戸時代にあって、王朝文化の残照を絶やさず伝える役割を得ていたこと。

つぎに、思いの外真摯な禅(臨在禅)の修行場として機能していたこと。

誕生後既に門跡入りが定められ、

幼年時に尼僧になることが定められていた彼女達の、

どちらかと言えば幽閉先のような趣きを持って捉えられがちなこの場所に、

手すさび以上に、禅に帰依し、

ひょっとしたら大悟を得ていたかも判らない尼僧達が存在した。

素晴らしい墨蹟の数々も展示されている。

圧巻は実際の居室の復元展示。(霊鑑寺上段の間)

金箔地の襖絵などはすべて印刷なのだけれど、

まあすごい技術。

たいそうこじんまりとして、ちょっと陰に籠もりながらも壮麗で、

なんともいえぬ独特の印象を得た。

それにしても驚いたのは、

このマイナーで、しかも内容的にかなり難しい展覧会に、

土曜とはいえ、非常に多くの観覧者がいたこと。

さして宣伝などもしていなかろうに、良くぞという感じ。

日本人の文化レベルの高さを示すのか、

それとも単にひま人が多いのか、

いずれにせよ地

(1/2) 次»

文化・芸術
2009/06/14




コメント(3)|コメントを書く

カテゴリー一覧
最近のコメント

このブログを友達に教える

コミュニティ | 有名人・芸能人ブログ | ケータイ占い | ケータイ小説 | 掲示板


画面TOP↑


powered by cocolog