線維筋痛症

私の臨床歴の中で、ほんの数例ですが、痛みが、頭からつま先まで全身に及び、不定愁訴も表す患者さんがいます。
背骨の外傷に絡む症例が2例、交通事故後の後遺症に絡む症例が4例です。
外傷性の症例においては、障害が全身に及んでから来院されるので自覚症状もあり、はやく治して欲しいという極限状態で来られます。

しかしながら、前述の外傷性の症例と事情が違うのが交通事故の後遺症に絡む症例です。
最初は、『足が痛い』とか『首が痛い』とかの局所症状を訴えて来院し、本人も全身状態については自覚症状がほとんどないのが特徴です。
しかし、治療が進む内に、不調部分の多さ、痛みの広がり、強さ、浅深のレベルに患者さん自身も驚かされ、初めて不定愁訴の原因を知るのです。
例えば、数カ所の根本原因が有ったとしてもこのような、疼痛の広さと、強さを持ったものは見たことが無く、治療をしながらも、戸惑いを隠せないものでした。
しかし、患者さんを前にして治療は進めてゆかねばならす、先ずは、全身に散らばる痛みを消しながら、徐々に治療の中心を脊柱に絞り込んで行きました。
鍼灸・カイロプラクティック・物理療法など、当院の出来る最大限の治療を行い、何とか治癒にまでたどり着いた方が4症例中2例、現在進行中の方が2例です。

少ないながらも、症状的に重症例ですので、私なりに『脳脊髄神経の多元的促通障害による疼痛閾値の異常亢進』と判断し治療を進めていました。

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診療カルテ
2007/08/20



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