土地の味は土の味?

我が家から車で20分くらいのところにかなり大きなJA直売所があります。
農産物はもちろん、広い屋外には、庭木や盆栽、花、温室などがあり、県外ナンバーの車もたくさん来ています。
私たちもよく買い物に行くのですが、ある時、桜島大根が出されていました。
私たちは長いこと鹿児島で暮らしていましたので、桜島大根のおいしさはよく知っています。
カミさんが「買いましょうか?」と聞く。
そのときふと思い出したのが、鹿児島でおばさんたちが話していたことです。
桜島大根をどんなに気をつけて育てて、おいしいのが出来ても、桜島でとれたものにはとてもかなわない、そんな話を思い出して、関東の土地で出来た桜島大根の味がどんなものか分かったものではない、それで「よしとこう」と返事したのです。今考えると、素直に喜んで買っておけばよかったと思いますが……

桜島大根は、大きい割にはとてもおいしく、煮物にしたりするととても甘いのです。特に桜島で取れたものは絶品です。
そう言えば、京野菜もどこでも栽培できるけれども、京都で取れた京野菜のあの繊細な味は、ほかの土地で出来たものからはとても望めないのです。
以前、仕事で京都に行ったとき、散歩がてら近郊の畑をのぞいたことがあります。そのとき見た畑は、いつも真っ黒い土の畑を見慣れている私には、なんとも頼りない色の畑でした。
しかし、あの土が京野菜の繊細な味を作り出しているのかと思うと、なんとも不思議な気がします。

俺たちは土を食べてるのか、というと変なものですが、その土地で出来たものを、その土地の味付けと、水で料理したものが最高においしいんでしょうね。

2006/07/13




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