『羆嵐 くまあらし』  吉村 昭-新潮文庫 S52年

 日本獣害史上最大の惨事で、2日間の間に6人(胎児を含め7人)の男女を殺害したヒグマを仕止めるまでを描いたドキュメンタリー小説。
 本州に棲むツキノワグマと違って、北海道だけに棲むヒグマは、より肉食性が強く、人が襲われることが多いという。大正4年の12月に冬眠の時期を逸し、腹を減らしたヒグマが北海道手塩山麓の開拓村を襲った。凶暴なヒグマを相手に、警察が銃を持った救援隊を組織してもなす術をもたなかったが、区長は他村から招いた一猟師に集落の存亡を託す。
 前の『高熱隧道』と、この『羆嵐』。「自然と人」というテーマを考えさせられた二冊だった。

2008/09/30




コメント(0)|コメントを書く

カテゴリー一覧
最近のコメント

このブログを友達に教える

コミュニティ | 有名人・芸能人ブログ | ケータイ占い | ケータイ小説 | 掲示板


画面TOP↑


powered by cocolog