『羆嵐 くまあらし』 吉村 昭-新潮文庫 S52年 日本獣害史上最大の惨事で、2日間の間に6人(胎児を含め7人)の男女を殺害したヒグマを仕止めるまでを描いたドキュメンタリー小説。
本州に棲むツキノワグマと違って、北海道だけに棲むヒグマは、より肉食性が強く、人が襲われることが多いという。大正4年の12月に冬眠の時期を逸し、腹を減らしたヒグマが北海道手塩山麓の開拓村を襲った。凶暴なヒグマを相手に、警察が銃を持った救援隊を組織してもなす術をもたなかったが、区長は他村から招いた一猟師に集落の存亡を託す。
前の『高熱隧道』と、この『羆嵐』。「自然と人」というテーマを考えさせられた二冊だった。
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