『靖国』

 見たいなー。でも、見たくないなー。と思っていたが、レンタル・ビデオ店に「靖国」DVDがあったので借りてきた。中国や韓国の人々は「靖国神社」と聞くとこころがささくれるだろうが、OJISANはそんなでもない。しかし、製作監督が戦争当事国(被害国)の人となれば例によって被害者意識まるだし。加害者非難オンパレードだろうと勝手に想像してしまってOJISANのこころは見る前からささくれるのである。ついでに書けば、このドキュメンタリーは日本の文化庁から制作補助金が出ているそうで、よりによってなんで絶対問題になりそうな微妙なテーマに補助金なんか出すんだよ。いつものとおり「問題先送り」「波風立たず平穏無事に」という官僚の常識を発揮しておけばいいのになんて思っちゃうのだ。そう思うOJISANもどうしようもない根性の持ち主だと思う。とにかくこころがヒリヒリするかもしれないDVDだと思うので冒頭のような感想になった。

 それで見たけど、そんなに問題になるようなドキュメンタリーではないと思った。「靖国」と「外国人監督」の掛け合わせというだけでちょっと過剰反応。騒ぎすぎ。まあ、ふだん「靖国神社」にはクール(というか 無関心)な日本人も国内的に問題含みな点があることを感じていてこんなことがきっかけでちょっとこころが騒いだのかも。一時上映反対だの妨害だのということになったがあれはまだみんな見てないうちの想像の結果だった。だから見た人から順番に双方の立場からの反発も非難も熱が冷めて行った。騒ぎになったから宣伝になってより多くの人が見たかと思うと妨害騒ぎが嫌で上映を取りやめた映画館もあるからプラスマイナス・ゼロがOJISANの予想だ。レンタル・ビデオ店のDVDもたった一枚しか置いてなかった。たった一枚だよ。こんなのだれも関心ないんだよ。ある意味今の日本人て情けない。

 映画は、靖国神社に参拝する人々の心情を意外に丁寧にとらえている。一部アナクロニズムそのものの人物もいてバカバカしいというか笑っちゃうんだが、いつもいるんだよ。こういうのが。庶民はちゃんと分かっている。自分は弾の飛んでこないところや立場にいて、終わると自分一人で戦争したような顔で出てくるやつが。逆の立場で、「自分はこの戦争は負けると分かっていた。」とか「自分は反対した。」とか言うやつ。全部うそつき。この戦争では死んだ人間だけが本物だ。非難されるべきはKYで負ける戦争をした戦争指導者たちだ。南太平洋でアッツ島でフィリッピンで硫黄島でその他各地でまじめに、真剣に戦って死んでいった人々が祀られる靖国神社にOJISANは反対ではない。妻の父が沖縄戦で戦死したという個人的理由もある。

OJISANは映画大好き
2008/10/21




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