名古屋平成中村座 夜の部

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)

二、極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)

三、元禄花見踊(げんろくはなみおどり)

昼の部とは打って変わって、シリアスな雰囲気の演目が続きます。

座席も1階席のうしろの方だったので、一緒に行った母曰く、「昼と比べると『がまん』だね」。

さて、「傾城反魂香」は、確か以前に橋之助さんの又平で観たことがあります。

口が不自由であるがゆえに、土佐の名字を貰いたい旨や想いをなかなかうまく伝えられない又平。

彼の代わりに師匠に必死に願い出るおとく。

夫婦の情愛の深さに心打たれる演目です。

勘太郎さんと、七之助さんが演じます。

勘太郎さんの真面目さがうかがえるような又平でした。

「極付幡随長兵衛」は、明治の作品だそうです。

江戸時代を舞台にして明治時代に作られた演目を、平成中村座が公演するというのもなかなかおもしろいですね。

劇中劇や湯殿の立ちまわりなど、ちょっと変わった演出もあります。

橋之助さん演じる長兵衛は登場からしていい男で、いかにも江戸っ子の親分という感じです。

その親分が妻や子に別れを告げる場面では、潔いなと思う反面、現代人のわたしとしては、自分から罠にかかりに行くなんてばかだなとも思います。

それでもやっぱり家族との別れは辛かろうとほろりときました。

長松がめちゃくちゃかわいかったです。

そして、わたしは自分で思っていたより橋之助さんのことが好きかもしれないということに気がつきました。

いい男です。

「元禄花見踊」は、華やかな雰囲気の踊りです。

わたしは踊りはとても好きですが、もしあまり好きではないという人であっても、これは最後まで見たほうがいいと思いますよ。

帰りは名古屋城の東門から出ることになると思いますが、そのときぜひ後ろを振り返ってください。

昼とは違った雰囲気の名古屋城が見られるはずです。

舞台 | 赤りんごの雑記
2009/09/12




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