『三たびの海峡』を観る・読む
『三たびの海峡』をTV(日本映画専門チャンネル)で観て、それから原作を読んだ。作者は帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)。この作家はまったく知らなかった。またこの名前は漢字博士を自負?する小生もお手上げで、読めなかった。なんでも源氏物語の一節からつけたという。
原作が発表されたのが1992年。映画化は95年。日本映画専門チャンネルが『我が心の日本映画』と題して、三国連太郎が主演した想い出深い作品(他に『神々の深き欲望』『飢餓海峡』『異母兄弟』)を放映した。
海峡とは、日本(九州)と朝鮮半島を隔てる朝鮮海峡(対馬海峡とも)のことである。戦前、筑豊炭鉱に強制連行された韓国人の数奇な運命を描いている。「三たび」とは、終戦後日本人妻と韓国に帰国し、実業家として成功した主人公・河時根(ハ・シーハン)が死を賭してボタ山を訪れることに由来する。
映画を観てから原作を読んだら、だいぶストーリーが違っていたが、どちらも感動を覚える。映画のほうは、三国連太郎を除いては、比較的若手の役者が多く、その落差に少し違和感を覚える。
戦前、父が筑豊の炭鉱労働者の支援をしていた関係で、戦後も在日の人たちが自宅に時々訪ねてきていた。当時衣料品店を営んでいた我が家に彼らが来ると、父はただで着るものを持たせて帰らせた、と母から聞いた。まだ4-5歳前後だったから、すべて伝聞だが、兄に聞くと朝鮮人部落に日本人の子供が行くと苛められたが、私ら兄弟
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