幼なじみ

今度のサルタレルロの演奏会の前に、演奏をするケテフーの町の小学校でグループが色々な古い楽器を子供たちに見せるということになった。学校の関係者とメンバーの誰かがつながっていて急にまとまった話なのであろうが、こちらもそれに駆り出される。

楽器を用意してくれというので、トレブル、テナー、バスのガンバを揃え、音出しもあるかもしれないと数小節のフレーズを楽譜にして準備しておいた。ところが迎えに来てくれたクロードとジャックが、笛のイソベルが来られないからそれも必要だというので、急いで笛も選んで結構な荷物をジャックの車に積み込む。車は既に色々な楽器ケースで狭くなっている。

小学校に着くと、サルタレルロのメンバーは総勢7人となった。図書室の一角に、大人が座るには随分と小さい椅子を並べて会場を作る。女性の校長先生が面倒を見てくれる。フィリップの話を聞いていると、どうも単に楽器を見せるだけではなく、本番の曲の一部を演奏するらしい。やれ、そちらの楽譜も持参しておいて助かった。

そのうちにクラス担任の先生に引率されて、小さな聴衆が20人ほど入ってきて床に座る。8歳か9歳位であろうか。そのお客さんを前にまずイントラーダを演奏して、そのあとフィリップが皆の楽器を説明する。この音楽もそれに使う楽器もとっても古いんだよ、トレ、トレ、トレ、アンシャンで、何しろ自動車などなかった頃のものなんだから、というようなことを説明している。

リコーダー、クルムホルン、ラケット、シャリュモー、フィドル、ガンバ、口琴などを子供たちに見せる。楽器をメンバーが掲げて見せると、子供たちの目と顔がすうとそちらに向く。好奇心に満ちた沢山の目。中のいたずら顔が横を向いて、こちらににっと笑う。前歯が一本抜けている。

ダブルリードのリードだけ取り出してけたたましい音を聞かせると、ひゃあと首をすくめて隣の子と見合う。皆の表情が波の伝わるように一斉に変わっていく。これは収穫、今日はこの子供たちを眺めるのが一番と、演奏そっちのけで見とれていた。

子供たちの顔はこちらの街で見かける大人の顔を反映しつつも、千差万別。賢そうな顔、悪童の顔、おしゃまな子、静かに話を聞いている子供。カールの女の子、弱視で度の強い眼鏡を掛けた子供が先生と一緒に座っている。質問をすると何人もが一どきに人差指を立てて何か言おうとする。指されると懸命に答えたり自分の意見を述べる。

かわいらしいお客さんに対するこの日の興行は4回になった。あとの方のクラスは最初の子供たちよりもさらに小さい。1年生か2年生くらいであろうか。この子供たちを見ていると飽きることがない。ふと横を見ると、フランソワーズが笑っている。こち

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Nov 15, 2007




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