人の価値
『人とは?』という問いかけは昔から宗教、哲学、歴史の中での永遠の命題です。
そんな難しい哲学的問いは別として、現実に人が人と言える特質とは何なのでしょうか...?
運動能力に関しては、殆どの動物より劣っていて話になりませんが、知的能力に関しては人間の特質だとも言えます。
しかしながら、文字(記号)や言葉にしても、或いは社会性にしても原初的ではありますが、ある種の動物はそれを使って生きているのも事実であり、人間固有の能力ではないのかも知れません。
しかし、例外として『書物』は人間が獲得した知的財産であり、それによって人間の知的活動の流れが一世代で途切れることなく永代に渡って継続し、昇華して人間の知性を形作ったと言えるのではないでしょうか。
そのような人間の知的能力は別格として、人間が他の社会的動物と違う決定的なものがあると私は思っています。
それは、『弱者との共存』です。
弱者とは、社会的・経済的弱者と身体的弱者でありますが、私は博愛主義や理想主義的な意味合いでこのようなことを言っているのではありません。
生物には神(自然)から与えられた大切な任務があります。
それは『種の保存』という至上命令(DNA)です。
自分達という固有種を永久に残して行くためには、より優秀でより強いものと交配し、他種との生存競争に打ち勝つ必要があるのです。
最近、日本で問題になっている『弱肉強食と格差』への批判も世界的に見れば国民皆平等であった日本的社会こそが特異な存在なのであって、地球上の全ての生命にとってこの二つのプログラムは、より強い生命を伝えて行くために至極当然のことなのです。
生命とは自らの種を残して行く生き残り競争なのであって、
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