ベテランの落とし穴

おしゃれなレストランにはつきものの、黒いスーツをまとったベテランウェイターさん。

メニューや料理を持ってテーブルの間を行き来するときの、

若干上半身を傾けながらの踊るような振る舞いは、

セカンドを狙って一塁のだいぶ手前で一旦外に大きく膨らんで走るような感じで

全てが頭に入っていて、先の先まで予測できていることが現れています。

メニューを指差す手の出し方もスマート。

そのあまりに隙のない振る舞いに、好印象を持てないことがあります。

きっと手馴れすぎているからだろうと思います。

形が出来過ぎているからなのかな。

オーダーを聞きながらも、視覚のどこかで別のテーブルの状態も把握しているぞと。

それが分かってしまうと、いくらソツがなくても、なんだかうれしくなくなる。

満面の笑みで、相槌のタイミングも如才なく、物腰も柔らか、周囲への目配せも抜かりない。

そんな絵に描いたようなお手本的営業マンが、なんかうっとおしいのと同じ感じ。

人間って、わがままなもんです。

プロのサービスを期待しているけど、

プロの振る舞いがあまりに板につき過ぎているのはやだ。

ところでディズニーランドでは、

毎年ダンサーの審査を新人からベテランまでしているんですって。

普通はベテランになればなるほど楽勝であるはずですが、ここでは逆。

踊りズレしてしまったダンサーはNGなのだと。

あーなるほどなぁ、と感心しました。

流れるような所作、隙のない笑顔とあいさつ。

それによって伝わりにくくなってしまうものがあることを、肝に銘じておくべきなんでしょう。

ベテラン企画マンも、意地悪く突っ込まれることも想定して、

隙のない企画書を書くことができるようになってきますが、

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仕事
2009/05/04




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