「蒼穹の昴 -2、3、4」を読んで
「蒼穹の昴 -2、3、4」(浅田次郎著、講談社文庫、2004/10初版)
通勤電車の中で読んでいたが、2巻以降、各巻の感想を書く暇もないうちに、気が付くと読み終わっていた。それだけ忙しかったことに加え、それだけ面白い本だったということのよう。
実際、大変面白く何度か危うく電車を乗り過ごしそうになった。
糞拾いから自ら浄身して宦官となり西太后に仕える李春雲(春児)、春児の兄の義兄弟で科挙に状元で合格し光緒帝に仕える梁文秀(史了)。
1巻を読み終えた時には、「この二人がどうやって立身出世していくのだろう?」というのが楽しみだったのだが、話はすぐに大きく広がり、主だった歴史上の人物が次々と登場し、すぐに壮大な歴史小説の体をなしていった。
一種オカルト的な要素や時間を超えたエピソードが出てきて、ファンタジーに近いノリも感じるのだが、かえって悠久の歴史を持つ「眠れる獅子」中国という神秘的なイメージを持てた。
興味深かったのは、日本史の授業ではほとんど教えられることのない近代史を中国の立場から描かれていたことである。これまで、当時の日本から見た小説はいくつか読んでみたが、中国側からの見方という
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