初心は大事です。こんばんは。ゆうさんの部屋へようこそ。
先週のことです。
ある日、仕事を終え事務所に戻ると、テーブルを囲み、みんな勢ぞろいして僕を待っていました。
「お疲れ様です。」
皆が口々に言いました。
何か話があるとは聞いていましたが、こうみんな勢ぞろいしていられると少し緊張します。
「最近、斉藤さんがわからなくなってきました。」
間もなくこう切り出したのは、今回話があるからと言っていた当社で二番目に長い彼でした。彼は普段、勤勉で温厚な性格です。今回は我慢に我慢を重ねた結果という感じに見えました。
「俺たちのことに関心がないように見える。」
そう言われてはっとしました。言われてみると、免停のせいで最近は現場に道具や材料を届けることもなくなったし、昔は毎週のようにみんなと飲んでいたのを思い出しました。最近は給料日も給料を渡しておしまいだし。
創業当時、売上をすべてみんなとの親睦を深めるための飲食代や会社名の入ったジャンパーを作ってみんなに配ったり等に使っていました。金はないけど俺たちには夢がある。なんて言っていたのを思い出しました。そして、間もなく事業が軌道に乗ってくると経費を削減し利益を出そうと無駄なことは一切しなくなりました。
「斉藤さん、二人で飲んだ日のこと覚えてますか。」
彼がまだ入りたてのころ、初めて彼と二人で飲んだのを思い出しました。そのころ彼は今のようになんでもかんでも仕事ができるというわけではまだなかったのですが、僕はどうしても彼に辞めてほしくなくて必死で止めていた気がします。彼は、「そんなに自分のことを思ってくれてると思いませんでした。」と思いとどまってくれて、僕も涙が出るほどうれしかったのです。
「もちろん、覚えてるよ。」
「あのとき、斉藤さんが言った言葉、覚えてますか。」
なぜか、うちのみなさんは、僕のことを「社長」と呼ばず、みんな「斉藤さん」と呼びます。ほかの会社の人には「うちの社長は・・・」なんて言ってるみたいですが・・・
「あの時、言った言葉・・・?」とにかく必死でなにを話したのかはぶっちゃけ覚えていません。
「ふんぞりがえっている社長にはなりたくないって言ったんですよ。」
ガ~ン!そんなこと・・・たしかに・・・なんとなく・・・言った記憶がある。
僕はあのころ描いていた、一番なりたくない社長になってしまっていたのか・・・ショックでなにも答えることができませんでした。
無駄を省き、合理的な経営をしようと思えば思うほど、実は中
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