064
新宿2丁目の樹音には
ジュオンの体育大時代の後輩が飲みに来てた
「ねー大野くんー
ライブ、行こうよー」
「彩ちゃん、ねばるねー
さっきから、そればっかじゃん」
「そりゃ、好きな男のためだもん
ねばるよなー」
「桜井君、わかってんだったら協力してくんない~?
ちょうどチケット三枚あるしー
ねー、松本君も行こうよー!」
「無駄な協力できっかよ!
相手、ノンケだろー
みんなが手つなぐからしかたなし
手、握られただけで喜んで
なさけねー
彩ちゃんがそんなことしてやったってさー
むくわれねーんじゃねー
どうせ、音楽やってる男なんて
チケット買ってもらうために
いろんな女だましてるぜー
おまえだけだとか言いながら
あっちもこっちもやってるよー」
彩のクドさに切れたのか
松本は毒を吐き出したー
「滝沢君は硬派ですー」
「コーハー?っつったって、いつ彼女できっかわかんねーだろに
そしたら、いつもチケット買ってくれっから
彩ちゃんには秘密にしとこーてことになんだし
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