オノコロ島の造成

少し、量が多いですが、先ず原文を書きます。
於是天神諸命以詔伊邪那岐命伊邪那美命二柱神。修理固成是多陀用幣流之國。賜天沼矛而。言依賜也。故二柱神立【訓立云多多志】天浮橋而。指下其沼矛以畫者。鹽許袁呂許袁呂迩【此七字以音】畫鳴【訓鳴云那志】而。引上時。自其矛末垂落之鹽。累積成嶋。是淤能碁呂嶋【自淤以下四字以音】

「於是天神諸命以詔伊邪那岐命伊邪那美命二柱神」 この部分の訳です。 漢字をすべて、並べて文章にしますと、
「是れに於いて天神の諸の命を以って、伊邪那岐命伊邪那美命二柱神に詔(ミコトノリ)して」となるでしょうか? もう少し、やわらかく書き直して、「ここに於いて天神のもろもろの神たちで、伊邪那岐命と伊邪那美命の二柱神に言いました」とぐらいにしたく思います。

問題は、天神です。いままでに、出てきた神は、五柱と神世七代の15人の神さんだけです。私の古事記の読み方からしますと、天神(天つ神か)は、10人だけです。
そのうち、五柱の神さんは、身を隠されました。神世七代のうち、国之常立神と豊雲野神の二人も身を隠されました。残っている神は、伊邪那岐命と伊邪那美命を除くと、8人の神となります。解らないのは、「神」ではなく、なぜ「命」なのでしょうか? 「命」は、「ミコト」と読ませてあることが多いですが、この読み方が正しいかどうかわかりません。この違いは究明すべきですが、宿題にします。
次は
「修理固成是多陀用幣流之國」です。是だけの漢字を使って意味が通るように並べ替えてみます。 「是の多陀用幣流之國(漂へる国) を修理し固くなるように成しなさい」 「この漂える国を固くなるように作り変えなさい」 どのように書き換えてもあまり、違いは生じない部分です。
次は
 「賜天沼矛而。言依賜也。故二柱神立【訓立云多多志】天浮橋而」
「天沼矛を賜いて、言依を賜い也」なんのこっちゃです。天沼矛がわかりません。言依がわかりません。今度は宿題にしないで、挑戦です。
「天沼矛」は「天沼の矛」か「天の沼矛」に分けることができます。「天沼の矛」ですと、天沼という名前の矛となります。矛は、武器です。まだ 戦いどころではありません。天沼がまた、困りますので、
「天の沼矛」の方を採用します。(岩波の本もそうしています。ところが、注釈の欄に、玉で飾った矛とあります) 沼と矛と分けては駄目なのでしょう。後ほど、「天の御柱」とか「天の真名井」とか「天之狭手依比売」というように、「天」のオンパレードです。これは、「天つ神」の天を付けて、強いて訳せば「ありがたい」とか「正真正銘」のとでも訳せるでしょうか。尊称の言葉ですから、訳さないことにすれば、今後、この悩みから開放されます。

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古事記を読む
Dec 3, 2004




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