『斎藤家の核弾頭』特A級からB、C、D・・・と国民をクラス分けする
「国家主義カースト制」による管理社会となった日本で、最上級カーストである特A級の斎藤家に巻き起こる事件を描いた近未来SF。「家父長制」が復活し、ハイクラスの家庭では子沢山が当たり前、しかも女性にとって“人生最大の幸福である子育て”が一生終わらなくて済むように、末子には20年くらい3ヶ月児のまま成長しない“処置”を施す。ところが、なんの間違いか、末子のはずの小夜子は3ヶ月児の状態のままどんどん大きくなってしまうわ、続いて次の子を身ごもってしまうわ・・・
同じ作者による近未来モノ『静かな黄昏の国』の、背筋がぞわーっと寒くなるようなコワさとはちょっと違って、ユーモラスなコメディタッチなんだけど、いろんな示唆を含んだとても面白い作品だった。
『斎藤家の核弾頭』
篠田 節子 著
朝日新聞社 刊
1997年4月 初版発行
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