S氏コレクション展鹿児島市在住の美術コレクターS氏が、都城市立美術館に寄贈した現代美術作品46点の展覧会だそうだ。
美術館の受付で聞いてみる。Sさんて都城出身なんですか?「いいえ、違うとおもいます」じゃあ、なぜ都城市に?なにかご縁でも?「さあー」
会場内にこの展覧会のことを記した新聞記事が置いてあった。それによると、都城市立美術館は、南九州にゆかりのある現代美術作家に焦点をあてた「メッセージ・・」展なる催しを10年おきに開催していて、それを見たS氏が都城市への寄贈を決めたようだ。
現代美術にかける当美術館の学芸員・ハラダさんの熱意が呼び込んだ寄贈といっていいかもしれない。ハラダさんは建築にも造詣の深い人であり、いつか建築系の展覧会も企画したという考えがあるようであり、楽しみである。
昨年の山内多門展を企画・担当したトミサコさんといい、ふたりしかいない美術館の学芸員はとても美術に対して情熱がある。わたしはこの美術館というよりも、ここの学芸員を高く評価している。地方にあって、地方のハンデと存在意義をよく理解した人たちだとおもうのである。
さて、前置きはおいといて、コレクションにいこう。46点のコレクションは合計26人の作家で構成されている。ルオー、エルンスト、ムーア、草間彌生、浜田知明、菅井汲、などわたしも知る有名どころもあるし、なじみのない作家もいる。しかし、すべてがS氏のメガネにかなった逸品ぞろいだ。自腹で買うからこその真剣な弛緩のないコレクションになっている。総じてどちらかというと存命の(若い?)作家が多い。対象が現代美術だから当然かもしれないが。
その数ある作品のなかで、もっともうれしかったのは野田哲也があったことだ。それも3点も。ついさいきん、東京の恩人であり、敬愛する建築家である兼松さんのブログを覗いていたら、この人の作品を紹介した記事があり、べた褒めだった。はじめて聞くこの作家のことが気になって、ネットで検索してたくさんの作品を見たばかりだったからだ。このひとの作品は「日記1997年8月17
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