やっと淘汰に入った大学敗戦後、雨後の筍のごとく増え続けた大学だが、ここに来て少子化の影響から経営が成り立たず、学生の募集を停止する私大が出てきた。このところの少子化は、金さえあって、望めば誰でも入れる程度に学生のレベルは低下の一途をたどってきた。最早大学は学問の府とは言い難く、キャンパスライフを楽しむ男女交遊の場となったとも言える。世の中の変化につれて時流に乗った学部を作ってみたりしてきたが、新入生を引きつける目玉となるのは限られたものだった。膨れ上がったパイを満たすだけの中身が足りず、小手先わざでは凋落の波は防ぎようもなくなっていた。早くから淘汰を訴えかけてきたが、ここに来てやっと大学が大学らしい姿に戻ろうとする動きが見えてきた。
毎日新聞(7/11)から、要約 と
10年度から学生募集を停止する私立大学が相次いでいる。定員割れによる4年制私大の募集停止や破綻は過去2例しかないが、今年度は株式会社立大を含め、既に5件。「大学淘汰」の時代がついに現実化した。
4月に学生募集停止を発表した三重県松阪市の三重中京大。90年代後半まで2000人以上が通ったが、現在は4学年で計657人。今春の入学者は200人の定員に対し155人だった。4月に入学したばかりの男子学生(19)は「なくなる大学を卒業して就職先があるのか、それが一番心配」と不安を漏らす。
82年、市の要請に応え、県内2番目の私大『松阪大」として開学した。だが、99年に初め定員割れした後は、毎年のように入学定員を減らしても定員に達しなかった。入学者の大半を占める県内の18歳はピーク時(91年前後)の約3万人から1万人以上減少。05年に現校名に変更するなど打開策も図ったが、名古屋市から特急で1時間以上もかかる立地条件では限界がある。
《泣き言を言っても立地条件は当初から変ったことではない。それに1時間以上の通学時間など普通のことだ。それこそ学問への大志があれば何ということでもない。私など片道2時間弱の会社勤務をこの大学の4年間と同じ期間通っていた。それに名前を変えた看板の付け替えが対策とは情けない話だ。問題の分析能力に欠けていたと言われても仕方ない、来るベくして来た閉校というべきだ。》
01年度以降は毎年単年度赤字を計上。好調時の蓄えで5億円あまりの繰越金があるが、このまま赤字が続けば数年で底をつく。同時に募集停止する短大は累積赤字が既に約17億円。大学側は「責任を持って在校生を送り出せるうちに決断した」(広報課)と説明し、在校生が卒業する4年後に閉校する方針だ。
《昨日や今日の経済悪化が原因ではない。早くから兆候は現れていたものを、惰性で見過ごしていたのだ。問題は、問題があるのに問題と捉えられなかったことが
(1/2) 次»
コメント(1)|コメントを書く
カテゴリー一覧
最近のコメント
プロフィール
このブログを友達に教える