添加物「ゼロ」は、入っていないことではない

 毎日新聞(7/9)から、要約と《 》内は私見。
 「カロリーゼロ」「保存料を使っていません」など。スーパーやコンビニで、このような表示が目につく。でも実際には別の保存用添加物が使われていたり、単なるキャッチフレーズだったりもする。溢れる「ゼロ」に惑わされないよう、食品表示の実態を知っておきたいものだ。

《意味合いを異にするが、勘違いするものは他にもいろいろとある。例えば刑期の一つに「無期」というのがあるが、これは死ぬまで刑を務める「終身刑(日本には存在しない)」とは異なり、決められた刑の期間が無いということで、出所することが許される刑だし、特に義務教育の子どもを持つ親(保護者)に多い「義務」の勘違いがある。これは子どもの親(保護者)は、子どもに教育を受けさせる義務を有する、ということで、国が教育をする義務があるということではない。》

 今年5月、大手飲料メーカーから「カロリーゼロ、糖質ゼロ、保存料ゼロ」のサイダーが発売された。健康増進法に基づく栄養表示基準によると、カロリー表示は100ml当り5キロカロリー未満、糖質は0・5グラム未満なら「ゼロ」と表示できる。この商法はカロリーと糖質についてはゼロ表示の基準以内で問題ない。ただ、保存料については意外な事実がある。

 「保存料ゼロ」という表示を見て、消費者はどんな食品だとイメージするだろうか。食品の表示問題などに詳しい蒲生恵美・日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会食生活研究会代表は次のように話す。「以前は保存料を使っていたが、技術開発でゼロにすることができた。もしくは、他社の同じ商品は保存料を使っているが、我が社は使っていない」。⦅一体何を言いたいのだろう。⦆

 このサイダーのメーカーに聞いてみると、「元々サイダーに保存料は使っていなかった」という答えが返ってきた。ではなぜ今まで表示していなかったものを表示するようになったのかについては「『セロ』というコンセプトに拘った」ということのようだ。同じようにそもそも使われていない保存料を「ゼロ」とアピールする表示は、このメーカー以外のトマトジュースなどでもある。

 因みに「糖質」と「糖類」の違いも知っておきたい。糖質は炭水化物から食物繊維を除いた澱粉やブドウ糖、果糖などのこと。糖類は糖質の一部で、単糖類(ブドウ糖など)と二糖類(しょ糖など)を指す。このサイダーに含まれるスクラロースなどの甘味料は糖質の一種。厚生労働省新開発食品保健対策室は、「栄養表示基準に基づき、宣伝などで『ゼロ』と強調して表示できるのは糖類だけ」と話す。

⦅「ゼロ」「低」と強調して表示できる基準⦆
             (食品100ml当り)
      

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生活
2009/07/09



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