「四季~ユートピアノ~」の激しさ、「夢の島少女」にこびりつく生と死の匂い

友人に録画してもらった佐々木昭一郎の作品を、少しずつ見ている。何かをするついでに見るということをしたくないし、中断することなく一気に1本を見たいから、なかなか進まない。

手始めに見たのは「四季~ユートピアノ~」。こんなに激しさを秘めていたんだと、改めて驚いた。10代なかばに初めて見たときも当然大きな衝撃を受けたものの、表面的な映像の透明感や空気感にばかり注目していた。もちろん、当時も激しさを無意識に感じていたからこそ強烈な印象が残ったのだろう。でも、根底に流れる激しさに気付いてはいなかった。

それに比べると、川シリーズはあくまでも優しいドラマ。見る価値のあるドラマであることは間違いない。けれども、「四季~ユートピアノ~」や「夢の島少女」の凄まじさにはとても及ばない。

で、問題の「夢の島少女」は、つくづく「出会ったのが感受性の強い10代じゃなく今でよかった」と思うほどショックを受けた。影響を受けやすい年頃に見ていたら、映像の世界を志望してしまったかもしれない。僕のような凡人がそんなことをしていたら、危ないところだった。

「四季~ユートピアノ~」同様、とりあえずのストーリーはあるにはあるが、そんなものは本質じゃない(嫁さんに見ることを勧めたときに「どんな話?」と聞かれて説明に困った。ストーリーを誰かに話しても意味などないから)。断片的な現実と記憶、夢の映像が交錯して、生と死を突きつけてくる。佐々木昭一郎を「映像の詩人」と称するしかない、ってことが実感できた。

強烈な映像があるわけでもないのに、いくつものシーンが目に焼き付いて消えない。こんな映画やドラマってそうはないはず(僕の見たなかでは『バグダッド・カフェ』の映像感に近いかなぁ)。映像分野を志すのなら、間違いなく絶対に見ておかないといけない作品だぞ。

おまけで放送された佐々木昭一郎のインタビューを見て、ドキュメンタリーのように感じる理由も納得した。いやー、天才ですわ。

実は今回、友人に6作品しか録画してもらわなかった。残り10作品も見なきゃ駄目だ、ということで、12月の再放送を逃さないようにしよう。

具体的な放送日時は「微音空間」の「

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映画・テレビ
2006/11/24



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