HD DVDの終焉東芝がHD DVDの事実上の敗北宣言を出した。
CEATEC2005を見たときは勢力伯仲とも見えたが、「従来品との互換性を重視した低コストのHD DVD」と、「現状では高価だが将来の拡張性のあるBlurRay」とでは、結果は予想されたものだったと思う。少なくとも、長期間にわたり規格を使う立場である消費者にとってメリットのある結末だったのではないかと思う。
ただし、規格統一は論理だけでは動かない。改めてVHSとベータのビデオ規格争いを振り返ってみると、VHSを開発したビクターは、社内発表をする以前から松下に話を持って言ったり日立に見せたりと、ファミリー形成に積極的に動いている。対するソニーは、トリニトロンの優位性もあって、ファミリー形成の点で努力を惜しんだのではないだろうか。ただし両社のエンジニアの、「使いやすい家庭用ビデオを世に出そう」という心意気に差は無かったと思う。ソニーの木原信敏氏の昭和43年(ベータ発表の7年前)の著書には、「家庭用ビデオは、使いやすいカセット式とし、カラー映像、画質は映画館並みでなければいけない」と記されているのである。
今回も両社もエンジニアの心意気には差がなかったと思うだけに、もっと早期に規格統一ができなかったのだろうかと惜しまれる。
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