ただいま監訳中

春休みに入り、多少なりともまとまった時間を、ハイエクの監訳にも割くことができるようになってきた。その監訳作業を進めていく中で、改めて強く認識させられているのが、「英語は名詞中心、日本語は動詞中心」ということである。

この「英語は名詞中心、日本語は動詞中心」というのは、安西徹雄『英語の発想』(ちくま学芸文庫)で解説されていることである。たとえば、その62頁にはこんな例文が挙げられている:

A slight slip of the doctor's hand would have meant instant death for the patient.

日本語であれば「医者の手がほんのわずかに滑る」と動詞を使って言うところを、英語では A slight slip of the doctor's hand という名詞句にまとめてしまう。同様に、「患者はすぐに死ぬ」は instant death for the patient となる。

したがって、翻訳においては、名詞構文→動詞構文という転換が必要となるのである。これと同じことが、江川泰一郎『英文法解説 改訂三版』(金子書房)36頁では、「名詞構文の名詞はその周辺の語句も含めて、実質的には1つの文に相当する」と説明されている。

この「名詞構文の名詞はその周辺の語句も含めて、実質的には1つの文に相当する」という原則が、まさにハイエクの文章にも当てはまるのである。非常に多くの文章にそれが言えるのだが、今日、特にそれを痛感させられた--したがって翻訳にも大変苦心した--のが、次の文章だった:

An economy in the strict sense of the word......is indeed an organization or a deliberate arrangement of a given stock of resources in the service of a unitary order of purposes.
(Hayek, "Studies in Philosophy, Politics and Economics", p. 164)

この文章で「名詞→動詞」という転換が必要だとすぐに分かるのは、organization と arrangementである。ここはそれぞれ、organize, arrangeという動詞に転換して訳すことになるが、この転換にはそんなに苦労しなかった。

この文章で大問題だったのが、末

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英語
2009/02/10



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