参院選は民主の勝利ではない。自民の惨敗だ

今回の参院選は予想通りの結果になった。阿部氏は憮然とした顔で続投を表明。民主は顔も弛んでいる。しかし、今回の結果は、阿部氏の政治姿勢に対して、同時に自民の推し進めてきた政策に対して国民が嫌気を指してきたことからきている。決して、民主の政策を支持しているわけではないことを忘れるとせっかくの党勢伸張も続かなくなる。

今回の参院選の結果は、年金問題と閣僚不祥事が招いたと報道各社はいう。しかし、出してきた年金に対する対応策も、自民、民社でそれほど差があるわけではない。事務所費問題は民主にもある。逆にないのは今回せっかくの自民批判の波に取り残されたその他野党だろう。

ではなぜ、民主に票が流れたのか。これは、単なる自民批判ではなく、自民の政策をこのまま進めるのに具体的に歯止めをかけたいという心理が働いたのではないだろうか。その他野党が増えても影響力は限定される。民主なら対抗勢力になるという2大正当性への期待も底流にあったろう。

年金にしても事務所費にしても、閣僚不適切発言にしても全ては惨敗の「真の原因」ではないと思うがいかがだろう。これらはきっかけでこのままじゃあどうにもならないという国民の不満がなければこれほどの結果を招くものではなかったろう。

では何が「真の原因」なのだろうか。一つにはこれまで自民が強かった地方で敗戦が多くなったこと。これも、小澤氏の農業補助提言が利いたというよりも地方の疲弊が一つの原因だったといえるのではないか。景気がいいなどと報道されるがいいのは大企業、それも輸出型と資源型の大企業だけ。しかもそれは大半の下請けにさえ恩恵が回らず、まして、地方には何の恩恵も与えていない。

景気がよくなっているなんてのは嘘だというのが大半の人の声だろう。百貨店統計を見れば一目瞭然だろう。大都市型百貨店でもたいした業績を上げていない。まして地方百貨店は低落が続いている。スーパーも伸び悩み。ディスカウントショップの方が景気がいい。これは庶民は好況の恩恵を受けていないということ。

なのに定率減税は廃止し、消費税論議に入ろうとする。しかも、海外で儲けを国内に還元せず、最低限の雇用像ですまそうとし、非正規雇用を当たり前のものとする「一部大企業」向けの減税を優先しようとする。それで、庶民を無視していないといえるのか。というのが根底にある。「生活優先」の民主のキャッチフレーズもここにフィットしたといえるのではないか。

さらに、二代続く農相の不明朗会計をはじめとして身内をかばうとしかとれない阿部政権の姿勢に「実行します」などのキャッチフレーズは国民には空々しく聞こえただろう。

しかも、小泉時代は福井氏に率いられる日銀の金利政策にももの申していたのが阿

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経済・政治・国際
2007/07/31



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