『幸せになるんだよ。』

「今日、区役所に行って入籍してきたよ。
大安だから。」

母へ、メールを送った。

ずっと返事が来なかったから、
もしかしたら、"こんなことをメールで言うなんて"と
思ってしまったかな、と心配になった。
でも、なんだかこんなことさえ、照れくさくて。
電話は出来なかった。


夜、母からメールが来た。

「今日忙しくて携帯開けなかったの。
(^-^)/~ おめでとう。
仕事持っての生活は大変、からだにきをつけて。
おとうさんにも知らせた方がいいと思うよ。~?」


相変わらず、小学生みたいなメールだけど。
なんだか涙腺がゆるんでしまった。


ありがと、おかあさん。


そして。
夜も遅かったけど、飲んで帰るタクシーの中から
父にメールをした。


「今日、大安だから入籍したよー。」


てっきり寝てしまってると思ってたのに、返信がきた。


「こんな時間に誰かと思った。テレビ見ていた。
今日はおめでとう。
幸せになるんだよ。おやすみなさい。」

読んだ瞬間、タクシーの中で号泣してしまった。


『幸せになるんだよ。』

『幸せになるんだよ。』

『幸せになるんだよ。』


何度も、何度も、その部分を読み返そうとしては
涙で見えなくなる。


このひと言に込められた。
やさしさと、さみしさと、そそいでくれた愛情のすべて。


おとうさん、ありがとう。

そして、今朝、また母からメールがきて。

「こんなに遅いのに、メールが来たよと、
おとうさん、よろこんでお母さんに見せていたよ。」

この、愛を、誰にどうやって返せばいいのだろう。

May 10, 2005



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