認知資本主義去年は、就職して一年目だったので、今から振り返ると、夏休みは気が付いたら終わっており、講義の準備以外は何も出来なかった。今年は、さすがに不味いので、夏休みが去年よりも一週短かったが、後半から、色々と研究を進めている。最近、調べているのが、「認知資本主義(cognitive capitalism, capitalisme cognitif)」である。ポスト・フォーディズムのレジームの一つとしては興味深い。しかし、日本では、注目している人が非常に少ないどころか、ほとんど紹介もされないうちに、嘲笑されているという困った事態になっている。理由は、訳語がしっくり来ないのが、原因の一つだろうが、知識資本主義当たりにすると、似ているけど、また、微妙に違う話になってしまう。恐らくは、ポストモダン的コノテーションがまずいのだろうが、実際、この言葉を用いているのは、イタリアではオペライストの周辺で、フランスでも、そういった人々である。オペライストというと、ネグリが有名だが、見たところ、ネグリ、ヴィルノ、ラッツァラートは使っていなさそうである。イタリアでは、フマガリ、フランスでは、ヤン・ムーリエ=ブータン当たりが中心のようである。
この人達は、英語ではほとんど書いていないので、あまり紹介されていないようである。私はイタリア語は出来ないので、英語とフランス語の文献を調べているが、マルクス経済学よりの議論を引きずっているので、必ずしもわかりやすくはない。ただし、認知資本主義というレジーム論では、レギュラシオン理論に乗っかっているので、十分に理解可能である。
フランス語では、論文集が二冊ほど出ているが、それ以外に、ヤン・ムーリエ・ブータンの著作があるのだが、まだ届かない。ただ、この人の議論は、マルクス的である。フマガリは、レギュラシオンやポスト・ケインジアンの影響が強いので、こちらの方が私にとっては参考になるようである。
イタリアのオペライスト的な観点からは、以下が参考になる。
http://uicp.blog123.fc2.com/blog-entry-62.html
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