火の星 半年ぶりくらいになるでしょうか?。
去年は忙しいのと怠け心で、小説はとんとさぼってしまいました。
そいで、久方ぶりに書いたので、最初から書き込んでます。
ブログでは、ちょっと迷惑かな?。
火の星
原作 中原 司
プロローグ
機体を貫いた衝撃は操縦機能を奪い、漆黒の虚空が目まぐるしく旋回した直後、突然赤い大地が目の前に迫る。
強烈な衝撃から、どれだけの時間、意識が途切れていたのか。
機能停止を明示する赤い点滅光の機内で、未だ機能しているスクリーンは、赤い大地を映し出している。
虚ろな意識のままで眺めていると、ぼやけた視界がゆっくり広がってゆく。
所々で燃えている火が照らす赤い大地。
その上に広がる闇を切り裂く幾筋かの閃光は、定まった軌跡を繰り返し描写していた。 残った気力で目を凝らし、閃光の生じる一点を見つめた。
そこには見覚えのある船影が写っていた。
母艦であるMARS RECAPTURE号だ。
すでに体の感覚もなく、ただ心の中で、やり遂げた満足感をぽつりとつぶやいた。
(良かった、みんなは無事だ)
,第一章 再燃
[対戦者”吹雪のコヨーテ”は、丘陵周縁に展開、防衛ラインに接近中。まもなく戦闘に突入します]
「これなら楽勝だな」
オンラインシュミレーションウオーゲームに興じるデュランは、示された敵の兵力に思わず冷笑した。
他に相手がいるものを、よりによって強固な防衛ラインに対し、貧弱な戦力で攻め込もうとは。
注意しなければならないのは、移動速度くらいだが、砲撃戦の法則も知らないのだろうか。
しかも、少ない部隊を三つに分け、さらに戦力を弱めている。
[敵はなおも接近中、”見習い隊長”は、作戦コマンドを入力してください]
「さて、各個に撃破させてもらうとするか」
散開させている兵器の照準を、向かってくる各々の部隊に向ける様に指示を出すデュラン。
充分な兵力で、それぞれに包囲・殲滅するべく砲撃を開始した。
ところが、敵は左右二つの部隊の移動方向を中央に移し、前方突出した小隊のスピードを少し上げ、残った部隊はその後ろに結集させて突っ込んでくる。
すぐに敵に対応して、正面となる戦力の砲撃を強め、同時に側面攻撃をしかけて徐々に包囲し、敵の数を確実に減らしてゆく。
「まずい!」
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