NIHプロポーザルからコーニン・リーバーマン法案へさて2005年に発行したNIH プロポーザルあらためNIHポリシーはどうなったのだろうか。
NIHポリシーは当初プロポーザルの段階では「NIHからファンドを受けた研究は、半年以内に無料でPubMedCentralに載せなければならない」としていたものが、主に出版社からの大反撃を受けて「NIHからファンドを受けた研究は、1年以内に無料でPubMedCentralに載せることを推奨する」となった。牙を抜かれたわけである。これで、1年立って結果がどうだったかといえば、該当する論文の4%しか載らなかったのである。25編に1編。これは完全なNIH の敗北といっていいであろう。無料公開に対して、出版社がいっせいにボイコットしたといってもいいのではないか。出版社にしてみれば長年培ったビジネスモデルを根本的に否定するわけだから、簡単にハイとはいえない。
ただ、政府が金をだしてやらせた研究の結果を見るのに、なぜ海外の出版社にお金を積まなければならないのだというしごくまっとうな感覚は米国議会筋にはくすぶり続けている。
米国共和党上院議員コーニンは民主党のリーバーマンとまさしく超党派の連邦政府研究パブリックアクセス法案を提出した。その方針は「1億ドル以上の研究予算をもつ機関は研究助成の成果である論文を6ケ月以内にオンラインで利用できることを保証せよ」というものだ。NIHのようにPubMed Centralに限らず、当該機関が保持するか他の適切なレポジトリに載せ、無料でアクセスすることを要求している。
もちろん、出版社は猛烈に反発している。
はたしてどうなっていくだろうか。
(2007.2.3)
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